令和元年度青森新都市病院病院指標

令和元年度 青森新都市病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 23 35 75 55 143 254 424 546 575 160
平成31年4月~令和2年3月の間に退院した患者さんの年齢を10歳刻みで集計しています。

80~89歳の患者さんが最も多く、次いで70~79歳の患者さんが多くなっています。
70歳以上の患者さんが全体の55%を占めており、平均年齢は前年度と同じく68歳と年齢の高い患者さんが多く受診されています。

10歳未満の患者さんについて見ると95.7%が「形成外科」での入院となっており、メラニン細胞性母斑(青あざ)、単純性血管腫(赤あざ)に対して全身麻酔下にてレーザー治療や皮膚,皮下腫瘍摘出術を行っています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
※当院は、DPC準備病院のため診断群分類別患者数を集計することが出来ないことから、掲載していません。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 41 1 8
大腸癌 74 1 7,8
乳癌 23 48 1 7,8
肺癌
肝癌 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
日本で最も多い5つの癌(胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌)を初発・再発ごとに症例数を集計しています。
更に初発についてはⅠ期(早期)からⅣ(末期)の4病期(ステージ)毎に分類しています。

前年度は10件未満であった「胃がん再発」患者数が41件と増加しています。


※患者数が10件未満の項目は「-」で表しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症 43 36.56 80.19
重症 20 46.05 87.00
超重症
不明
『市中肺炎』とは病院外で日常生活をしていた人に発症する肺炎のことです。
20歳以上の患者さんを対象として重症度別に患者数・平均在院日数・平均年齢を集計しています。

重症度が上がるにつれて平均在院日数も伸びていくことが集計結果からわかります。
また、重症度が上がると平均年齢も高くなることから、年齢が高くなると肺炎の症状が重症化する傾向にあると読み取れます。


※患者数が10件未満の項目は「-」で表しています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 147 61.37 75.30 8.84
その他 40 83.90 74.33 5.00
当院では365日24時間救急の受け入れを行っており、発症から3日以内の患者数が全体の86%を占めています。

急性期の患者さんに対してはtPA静注療法などの血栓溶解療法や、抗血小板療法など患者さんの病状や脳梗塞の種類、発症からの時間などにあわせて、治療を行っています。
また、慢性期の患者さんについても後遺症により硬くなった筋(痙縮筋)に対する「ボツリヌス療法」や頭の上からコイルを当て、脳神経細胞に磁気刺激を与える「rTMS治療」を行っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 12 5.92 27.92 8.33 79.67
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 10 81.70 41.30 10.00 85.40
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所)
K1781 脳血管内手術(1箇所)
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術
脳梗塞、脳出血、慢性硬膜下血腫などに対して手術を実施しています。
前年度と比べ「脳動脈瘤頸部クリッピング」「脳血管内手術」「経皮的頸動脈ステント留置術」の手術件数が増加しています。


※患者数が10件未満の項目は「-」で表しています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 32 1.03 6.72 0.00 64.34
K0062 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3㎝以上,6㎝未満) 10 1.40 3.80 0.00 33.60
K0052 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2㎝以上,4㎝未満)
K0053 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4㎝以上)
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹)
眼瞼下垂症手術について実施件数が前年度11件から32件に増加しています。


※患者数が10件未満の項目は「-」で表しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(椎弓形成) 12 11.50 38.17 8.33 68.33
K1342 椎間板摘出術(後方摘出術) 11 3.82 18.46 0.00 60.09
K069-3 関節鏡下半月板縫合術 10 1.80 10.80 50.00 62.50
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(椎弓切除)
K080-41 関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単なもの)
『脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術』を最も多く実施しており前年度から6件増の全25件実施しています。

また、『関節鏡下肩腱板断裂手術』『関節鏡下半月板切除術』『関節鏡下靱帯断裂形成手術(十字靱帯)』などの手術件数も増加しており、整形外科全体では年間88件の手術を実施しています。


※患者数が10件未満の項目は「-」で表しています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 87 0.00 1.00 0.00 66.72
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 66 2.27 5.06 1.52 65.30
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 30 1.27 2.93 0.00 64.60
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 10 9.20 9.40 0.00 69.30
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 10 8.70 26.80 0.00 72.30
前年度に比べ手術件数が大幅に増加しています(173件→313件)。

【件数が増加した主な手術】
 下肢静脈瘤血管内焼灼術:87件(前年度49件)
 腹腔鏡下胆嚢摘出術:66件(前年度28件)
 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側):30件(前年度17件)
 腹腔鏡下虫垂切除術:15件(前年度6件)
 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術:10件(前年度4件)
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 23 1.00 4.44 0.00 58.04
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 21 0.52 4.86 0.00 53.67
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの) 12 1.00 14.00 0.00 54.08
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 10 1.00 9.10 0.00 61.60
K4742 乳腺腫瘍摘出術(長径5センチメートル以上)
乳腺外科では『乳腺悪性腫瘍手術』を多く実施しており「部分切除」及び「全切除」を合わせると48件実施しています(前年度26件)。手術後は放射線治療や化学療法等も併せた治療を行います。


※患者数が10件未満の項目は「-」で表しています。
甲状腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術(切除)
K4611 甲状腺部分切除術,甲状腺腫摘出術(片葉のみの場合)
K4632 甲状腺悪性腫瘍手術(全摘及び亜全摘)
K462 バセドウ甲状腺全摘(亜全摘)術(両葉)
K4641 副甲状腺(上皮小体)腺腫過形成手術(副甲状腺(上皮小体)摘出術)
甲状腺外科の手術のうち50%が「甲状腺悪性腫瘍手術」となっています。
前年度に比べ『バセドウ甲状腺全摘(亜全摘)術(両葉)』や『甲状腺部分切除術,甲状腺腫摘出術(片葉のみの場合)』の件数が増えています。


※患者数が10件未満の項目は「-」で表しています。
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 59 0.76 2.49 1.70 65.19
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。)
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上)
K682-2 経皮的胆管ドレナージ術
K735-4 下部消化管ステント留置術
内科に入院している患者さんに対して行う主な手術は内視鏡下によるポリープ・粘膜切除で内科全体の80%を超えています。
内視鏡下による手術のため患者さんへの負担も少なく術後3日程度で退院が可能です。


※患者数が10件未満の項目は「-」で表しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一
異なる
播種性血管内凝固、敗血症、真菌感染症、手術・処置等の合併症の症例数と発生率をあらわしています。
当院では、本項目の定義に該当する患者数は、いずれも10件未満となっています。


※患者数が10件未満の項目は「-」で表しています。
更新履歴
2020/9/23
平成31年度の病院指標を公開しました。