回復期リハビリテーション病棟

回復期リハビリテーション病棟とは

 脳血管疾患や整形外科疾患などの「急性期」(※1)の治療が終了し、回復期(※2)にリハビリを集中的に行うことはとても効果的で、回復の度合いは大きく左右されます。そして、身体機能の回復やADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)の向上を図ることを目的としたリハビリ専門の病棟を、回復期リハビリテーション病棟といいます。

 回復期リハビリテーション病棟は入院中のリハビリだけではなく、退院後「維持期」(※3)での今後の生活を見据え、介護保険申請などの各種手続きやサービスの調整など、家庭や社会への復帰を目指す方々、そしてご家族の方へのサポートを行っています。

※1「急性期」… 症状が急激に現れ、生命の危機状態、全身管理を必要とする時期。
※2「回復期」… 生命の危機状態から脱して症状が安定し、機能の回復を図る時期。
※3「維持期」… 機能障害の症状が安定し、社会生活を維持・継続している時期。

概要

● 回復期リハビリテーション病棟 45床(個室6部屋)

● 届出施設基準 回復期リハビリテーション病棟 入院料1

● 365日稼働

● 1日2~3時間のリハビリテーション実施

● 回復期リハビリテーション病棟協会 正会員病院

病棟の特色

● 入棟時に患者さまご本人とご家族、主治医、社会福祉士、看護師と面談を行います。

● 必要に応じ、リハビリスタッフが入棟時に自宅訪問します。

● 患者さまの1日でも早い在宅復帰を目指し実践する上で大切な、多職種連携を図るため、

  2週間に1度カンファレンス(話し合い)を実施しています。

● 介護保険申請など退院後の生活を見据えた社会サービスの利用について積極的に支援します。

● 基本的に患者さんご自身の私服に着替えてお過ごしいただいております。

● 必要に応じ、退院後も自宅で安全で快適な生活を過ごしていただくため、リハビリスタッフが退院前に家屋調査を行います。

● 状況に応じ、退院後も当院リハビリスタッフが引き続きフォローさせていただきます。

チーム医療の体制

 チーム医療は患者さんひとりひとりのリハビリテーションプログラムに基づき、多くの専門職種がチームを組み、集中的なリハビリテーションを提供することで患者さんの家庭復帰・社会復帰への支援をしていきます。

リハビリテーション
専門医師
患者さんの状態を診察し、把握し、治療方法を提案。安心してリハビリに取り組んでもら
えるよう管理を行います。
看護師リハビリ訓練だけではなく、日常的動作そのものをリハビリと捉えたサポート、そして24時間の手厚い看護を行っています。
 介護福祉士入院中の食事・入浴・排泄など、生活全般の直接的な介助に関わり最も身近な存在として自立をサポートします。
理学療法士(PT)

全身の部位・状態を観察しながら、運動療法・物理療法を駆使し、運動機能の回復を図ります。

作業療法士(OT) 

日常生活・日常生活関連動作を適切に評価し、作業活動を通じて生活行為の改善を図ります。

言語聴覚士(ST)

脳の損傷により起こる失語症、高次脳機能障害、嚥下障害等に対しリハビリを行います。

管理栄養士栄養状態、体格や活動量に合わせバランスの整った食事の提供、またご家族への指導も行います。
薬剤師投与量、副作用、飲み合わせなどに注意を払い安全かつ確実に調剤し、薬物療法全般をサポートします。
歯科衛生士摂食・嚥下障害の患者さんに対し、食べる訓練や、口腔内の衛生状態を保つ事をサポートします。
社会福祉士スタッフとご家族と密に連携を取り、入院中や退院後の手続きなど様々な幅広い支援をします。

回復期リハビリテーション病棟の対象者

● 当院へ救急搬送され急性期治療を終了した方

● 他院で急性期治療を終了した方(脳卒中地域連携パス・大腿骨頚部骨折地域連携パス登録病院)

疾 患発症から入院までの期間入院期間上限
1

脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症又は手術後、義肢装着訓練を要する状態2ヶ月以内150日
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頚髄損傷及び、頭部外傷を含む多部位外傷180日
2大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折又は二肢以上の 多発骨折の発症後又は手術後の状態90日
3外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後または発症後の状態90日
4大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靭帯損傷後の状態1ヶ月以内60日
5股関節又は膝関節の置換術後の状態90日

※資料出典:厚生労働省/回復期リハ病棟入院料を算定可能な疾患(2016年改定・別表9)