診療科 全科
当院では、4室の手術室と血管内治療、洗浄室、滅菌室等を備えており、脳神経外科においては、血管内治療によるステント留置やコイル塞栓術も行っています。また、外科手術では、患者さまにとって低侵襲である腹腔鏡手術が多くなっており、血管内レーザー治療による下肢静脈瘤手術も行っています。
4室ある手術室の中で、脳神経外科の手術室にはテレビドラマで見るような見学室が付いており手術の様子を見学できます。また、手術室では、入室から退室まで音楽を流して患者さまがリラックスできる環境づくりにも心懸けています。
スタッフは、看護師9名(うち男性3名)、滅菌技師2名、助手1名で全診療科手術に対応すると共に、24時間手術できる体制を整えています。私たちスタッフは「1作業1声出し」をモットーとして、麻酔科医師、執刀医師、放射線技師、薬剤師、臨床工学技士と連携をとり、「安全、安心、安楽な手術看護の提供」を目指し続けていきます。
2020年4月 手術・中央材料室師長 藤林麻知子
手術室の看護師業務は大きく分けて 2 つあります。直接介助(器械出し)と関節介助(外回り)業務です。外科医師に器械を渡し、手術 がスムーズに進行するために介助する役割を担っているのが直接介助者です。それに対して、関節介助者は麻酔介助を行い、物品や器 材の準備、患者さまの合併症予防のケアの実施や術中の記録などを行います。
外科医師、麻酔科医師、メディカルスタッフと連携することもとても重要だと考えています。サインイン(本人確認)、タイムアウト (手術内容の最終確認)の実施により情報の共有化を行い、安全に手術を終わらせることを目指しています。
病棟の看護業務と比較すると、環境も業務内容も特殊だと思います。患者さまやご家族と接する時間も多くありません。そこで、手 術の前後に訪問を行っています。手術に対する不安の軽減のため、また直接会ってお話しすることで術中のケア(禁忌事項、合併症の 予防)に役立てられることがないか確認しています。短い時間ですが、患者さまから手術に対する思いや不安を傾聴し、少しでも不安 の軽減や緊張が和らいでほしいという思いで行っています。
より一層の安全を目指し、スタッフ同士声を掛け合いお互い助け合って成長していきたいと思います。
2020年4月 手術・中央材料室主任 横山尚行
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