現在、女性の部位別がん罹患率(病気になる人の割合)において1999年以来、常に1位となっている乳がん。そのピークは40代後半~60代であり、さらなる早期発見・治療の重要性が高まっています。しかし、日本での乳がん検診の受診率はたったの36.4%…と低いのが現状です。乳がんは初期の段階で見つけると治る可能性の高い病気です。当院では、乳がんの早期発見を目的とした乳がん検診に十分な医療機器を揃え、力を入れて取り組んでおります。又、平成30年4月より日本乳癌学会乳腺専門医が常勤しているため、乳がん検診のみならず、手術、抗がん剤治療、放射線治療からリハビリテーションに至るまでそれぞれ充実した医療の提供が可能になりました。
ご自身の未来のため、そして何より大切なご家族のためにも、一度乳がん検診を受けることをおすすめいたします。
問診/マンモグラフィ検査(2D)
40歳〜59歳以下の方はマンモグラフィ2方向、60歳以上の方はマンモグラフィ1方向
問診/マンモグラフィ検査(2D・3D)/超音波(エコー)検査 (選択可能)
各タブにて、検査内容の詳細が表示されますのでクリックしてご覧ください。
※ 青森市の検診内ではマンモグラフィ検査の3D撮影は受けられません。(3D撮影は任意の検診でのみ行っております。)
※ マンモグラフィ検査は女性技師が対応しております。
マンモグラフィは乳房を片方ずつ機械で圧迫し、X線で撮影する検査です。圧迫する際に痛むことがありますが、乳腺を広げて固定することで病変を見やすくしたり、被ばくの量を軽減させる目的があります。当院が導入した装置は従来の2D撮影の他に3D撮影(トモシンセシス)も可能となっています。3D撮影は画像を再構成することにより乳腺等の重なりをばらけさせ、より病変を見やすくしてくれる撮影法です。これは日本人など、アジア人に多いとされる高濃度乳腺(デンスブレスト)において臨床的有用性が報告されています。さらに、この装置は受診者の痛みの軽減を目的の1つとして開発されております。
3D撮影(トモシンセシス)とはマンモグラフィ撮影の新しい技術です。従来のマンモグラフィ(2D)は、乳腺の濃度によって病変と乳腺組織とが重なり、病変部が分かりにくくなることがあり、若年の方や乳腺組織が多い方はこれまではどうしても判定が困難な場合がありました。しかし、3D撮影(トモシンセシス)では多方向から撮影した画像を再構築して鮮明な画像を作成することができ、必要な断面画像のみを表示することが可能となりました。つまり、病変と乳腺組織が重なっていたとしてもこの新しい撮影法によって病変部を見つけだしやすく病変の判定が容易となりました。また、撮影方法や被ばく線量は従来(2D)とほぼ同じなので安心して検査を受けられます。
超音波とは、人が聴くことができない高い周波数の音波です。この高い音波を臓器に当てて、跳ね返ってきた音波を画像に表します。検査の方法はゼリーを胸につけ、プローブという機械を乳房に沿って滑らせながら乳房全体を観察します。乳腺密度の濃い若年の方に向いており、マンモグラフィだけでは正確な診断がしにくい、乳腺の中に埋もれたしこりを検出することができます。身体に無害であり、リアルタイムで臓器の様子を観察することができます。痛みや被ばくの心配がないので安心して受けていただける検査です。
〜 こんな方におすすめします 〜
●マンモグラフィで異常の見つかりにくい若年の方
●乳腺の脂肪化の進んでいない方
●過去に超音波(エコー)異常が見つかった方
1. 事前予約 |
お電話にてご予約ください(TEL:017-757-8750) |
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2. ご予約当日 |
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3. 問診 |
問診票をご記入のうえ、受付へ提出してください。 |
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4. マンモグラフィー検査を受けます |
担当技師の指示に従い検査を受けてください。(約10分) |
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5. お会計 |
がん検診無料クーポン持参の方は無料です。 それ以外の方は保険証により料金が異なります。 (詳しくは料金表をご参照ください。) |
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6. ご自宅に検査結果を郵送いたします |
約2週間お時間がかかります。 |
1. 事前予約 |
お電話にてご予約ください(TEL:017-757-8750) |
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2. ご予約当日 |
健康保険証、免許証、証明書※等をご持参ください。
※ 生活保護受給者証、高齢受給者証、
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3. 問診 |
看護師により詳しい問診を行います。 |
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4. 各種検査を受けます |
担当者の指示に従い検査を受けてください。 |
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5. お会計 |
コース内容により料金が異なります。 (詳しくは料金表をご参照ください) |
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6. ご自宅に検査結果を郵送いたします |
約2週間お時間がかかります。 |
検診日時 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
13:00 〜 16:00 | ● | – | ● | – | ● |
※ 市の健診は午前中の検査が対応可能な場合があります。希望者はご相談ください。
ご予約、検診の内容については次の電話番号にお問合せください。
TEL: 017-757-8750 (予約受付時間 平日9:00~17:00)
再検査・要精密検査の通知を受け取った方は、お早めに精密検査を受けることをおすすめします。
当院にて精密検査を希望される方は上記のお電話にてご予約ください。
乳房撮影(マンモグラフィ)と乳房超音波検査(エコー)にはそれぞれ利点と欠点があります。マンモグラフィは短時間の検査でありながら乳房の広い範囲を観察することができ、エコーでは見つけづらい構造のゆがみや石灰化病変の発見に威力を発揮します。一方で乳房圧力による痛みを伴うこと、放射線被ばくを伴うこと、写真には撮れない部分(死角)があることなどの欠点があります。エコーは局所の病変観察にすぐれ、身体への影響もほとんどありません。
また、多くの情報を与えてくれるため、診断や切除範囲の決定にも使用されています。欠点としては検査に時間がかかること、広い視野での観察が難しく見落としが発生しやすいこと、小さな病変を見つけてしまうため細胞診などの検査が行われる機会を増やしてしまう、などがあります。少ない労力で多くの乳がんを発見するという集団検診の趣旨からはマンモグラフィのみが推奨されていますが、それぞれの利点を生かした総合判定も行われるようになってきています。一般的な乳がん検診を希望されている場合にはマンモグラフィのみでも問題はありませんが、気になるところがあったり、乳がんの発見率を少しでも上げることを期待される場合にはマンモグラフィとエコーを両方とも受けられた方が安心できるのではと考えます。
マンモグラフィ検査は約5~10分です。超音波(エコー)検査は約10~15分です。
日本人の乳がん罹患率は30歳代から増加をはじめ、40歳代後半でピークを迎え、その後はほぼ一定に推移し、60歳代後半から次第に減少しています。
可能です。痩せた男性の方でもマンモグラフィを撮ることが可能でした。
集団検診としての乳がん検診は乳がん関連死亡者数を減少させることが目的となりますが、税金が投入されているため費用にみあった効果が求められます(費用対効果)。利益が不利益を上回ることが基本的条件となります。乳がん検診の最大の利益は、早期発見により乳がん死亡者が減少することです。不利益は、マンモグラフィによる被ばく、擬陽性(乳がんでないのに検診で要精査となること。この結果として生検など侵襲的検査が行われてしまう。)、偽陰性(乳がんがあるのに乳がんでないと診断されること。)、過剰診断(生命予後に関係しないおとなしい乳がんが見つかり、治療されてしまうこと。)などがあります。各検査方法について費用対効果が調べられていますが、現在のところ、その効果がはっきり示されているのが、2年に1回のマンモグラフィ検診のみであることから、現在の制度が決められました。超音波検査に関しては現在、臨床試験で確認しているところです。 (乳がん診療ガイドライン②疫学・診断編 (2018年版) 創設2 P176-177)
検診に適した時期は生理が始まってから1週間前後といわれています。
~ セルフチェック方法 ~
乳がんは、がんの中で、唯一「自分で発見できるがん」です。
月に1度のセルフチェックは早期乳がんの発見にもつながります。
まれではありますが男性でも乳がんにかかります。乳がん全体の中で男性が占める割合は0.4%程度といわれています。男性にも乳腺組織があるため、乳がんが発生する可能性はゼロではありません。
被ばく線量が増えると乳がんの発症リスクが増加することは明らかにされていますが、マンモグラフィ検査による放射線の吸収線量は自然に受ける被ばく線量よりも少ないため、通常の検査であれば問題はないとされています。
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