NEURO-15(rTMS治療)

TMSとは

TMS(transcranial magnetic stimulation。経頭蓋磁気刺激)とは、 「磁気によって大脳を刺激」して、脳の活動性を変化させる装置です。 脳卒中後遺症に対し、「すでに傷を負った脳組織を復活させること」ではなく、「まだまだ余力のある、 健常な脳組織の神経活動性を促進して、大脳のもつ“神経症状を補う能力”を最大限に発揮させること」 が目的です。 頭の上からコイルを当て、脳神経細胞に磁気刺激を与えます。 健康な側の脳を低頻度TMS(1Hz)で刺激することによって、 間接的に病巣側の脳を活性化させようというものです。 右の図に示すように健側大脳に低頻度TMS(1Hz)を与える と、健側大脳から病側大脳にかかる(半球間)抑制が低下して、 結果的に、機能代償を担うとされる病巣周囲組織が抑制から開放 されることで、その活性を増すものと期待されます。 TMSは、特に痛みなどの苦痛を伴ったり、体に傷をつけること はありません。

TMSとは
TMS図解

NEUROとは?

慈恵医大リハ医学講座では、2008年から「TMSと集中的リハビリテーションの併用療法」を積極的に導入してきています。この併用療法の考え方は、右図のごとくです。 すなわち、

  1. まずTMSをあてて脳の活動性を高めて、リハビリに対する反応性をよくします。
  2. 次いで、脳の活動性をさらに高めるために集中的リハビリテーションを行います。
  3. そうすることで、脳のもつ代償能力(=神経症状を補う力)が最大限に発揮され、神経症状の改善がもたらされます。

出典:
東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
ホームページ http://www.jikei-reha.com

TMS治療の考え方

TMSを受けるには

TMSを受けるには